HABA note- 心地よい暮らし

2021.12.10 スキンケア
乾燥注意報ハツレイチュウ

「乾燥注意報」という言葉が毎日のように聞かれる季節。保湿ケアを強化して肌を守りましょう。
01.乾燥注意報って何のため?
天気予報の時、お天気キャスターが伝える「乾燥注意報」。のどや肌の話もするので、そのための注意報かと思っている人もいるようですが、本来気象庁による乾燥注意報は、大気の乾燥で火災などの災害が発生しやすい時に発表する注意喚起です。
乾燥注意報は、最小湿度(一日の中で一番湿度が低い時の値)と実効湿度(数日間空気を測定しながら求める木材の乾燥度)を合わせて判定するもので、判断基準は地域ごとに違いますが、関東地方で乾燥注意報が出される目安の最小湿度は25~40%。かなり空気がカラカラだと想像できますよね?一般に、肌にとって理想とされる湿度は65~75%といわれていますから、テレビで乾燥注意報という話題が出た時には、もう「遅い!」といっていいタイミング。肌の乾燥注意報はもうずっと前から発令されているといっていい状態なのです。
02.保湿こそ老化を防ぐ最大の手段
そもそも、肌が乾燥すると何がおこるのでしょう?身近なものに置き換えて比べてみると。
乾くと…ドンヨリ
みずみずしく透明感のあった木の葉が、枝から落ちて水分が抜けるとドンヨリ黒ずんでしまうように、肌も角質層の水分が不足するとくすんで暗い印象に。
乾くと…カチカチ
ふっくらやわらかなお餅が乾いてカチカチにひび割れてくるように、肌も固くカチカチに。赤ちゃんの肌と自分の肌…悲しいけど、触り心地が違いますよね。
乾くと…シワシワ
輝くようにみずみずしかった果物がしぼんでシワシワになっていくように…肌もうるおい不足で次第にハリをなくして、やがてシワが気になるようになっていきます。
乾くと…ザラザラ
できたての豆腐はキメが詰まってつやつや。対して、凍結と乾燥を繰り返した高野豆腐はザラザラ。この違いは水分の量なのです。角質層もうるおいが足りなくなるとキメが乱れ、毛穴が目立ち、ザラザラに。
これらのトラブルがいっぺんに起こったら、冬の間にけっこう老けちゃいますよね。逆にいうと、しっかり保湿してあげることで冬の老化を防ぐことができるといえます。
お手入れのカギはやはり化粧水。化粧水を高保湿タイプに変えるといつものお手入れそのままで、肌の保湿力はアップします。季節が進むにつれて乾燥が気になるようなら、洗顔後すぐにセラミド配合の高保湿美容液を使用することで、化粧水がよりなじみやすい肌に整えることができるのでおすすめです。
化粧水の後はスクワランでしっかりうるおいをキープし、特に乾燥しやすい場合はバーム状のスクワランなどでさらにしっかり保護してあげるといいでしょう。

03.内側からもうるおいサポート
しっとりと美しい肌を保つには、毎日の食事も大切。まず健康な肌をつくるのに必要なたんぱく質は肉、魚、卵、大豆を偏りなくとるよう心がけましょう。たんぱく質の吸収をサポートするためには、ビタミンとミネラル、不飽和脂肪酸を同時にとるのも忘れずに。
まんべんなく栄養をとるためには普段から意識して多くの食材を使うのがよいのですが、例えば納豆ならたんぱく質とビタミンB2が一緒にとれる、ブロッコリーはタンパク質とビタミンCや葉酸、カルシウム、鉄分もとれる、鯵や鯖などはタンパク質とビタミンAが豊富な上に不飽和脂肪酸が含まれているなど、肌によい食材として覚えておくと便利です。
