HABA note- 心地よい暮らし -

2023.8.1 連載
おうちごはん 8月


照りつけるような陽射しが降り注ぐ8月。暑さで食欲をなくしてしまっている方にぴったりの夏レシピをご紹介!
01.トマトの冷たいパスタ
1人あたり約431kcal
材料(2人分)

- フルーツトマト 6個
- オリーブオイル 大さじ4
- にんにくのすりおろし 少々
- バジルの葉 4枚
- パスタ 100ɡ
(カッペリーニなどの極細のもの) - 醤油 大さじ1
- マービー®液状 小さじ1
(砂糖の場合は小さじ1/2) - 塩 適宜
- こしょう 適宜
作り方
- 1.トマトはヘタを取り、ヘタの反対側に十字に浅い切れ目を入れ、熱湯にさっとくぐらせ冷水に入れ、皮をむいてくし形に切る。
- 2.ボウルにオリーブオイル、にんにくのすりおろし、トマト、ちぎったバジル、醤油、マービー®液状、塩、こしょうを加え全体を混ぜ合わせる。冷蔵庫に入れてよく冷やしておく。
- 3.パスタは塩少々(分量外)を加えた湯で袋の表示時間より1分長めに茹でる。氷水を用意し、パスタが茹で上がったら氷水で軽くぬめりを取りながら冷ます。ざるに上げて水気をしっかりと切る。
- 4.パスタを手で軽くまとめてから器に盛り、2のソースをかける。お好みでバジルの葉(分量外)を飾る。
POINT

冷たいパスタはアルデンテにすると麺が固くなりすぎるので、中心部に白い芯が残らないくらいまで長めに茹でましょう。目安は袋の表示プラス1分。

トマトを熱湯にくぐらせる目安は15秒程度。トマトに長く熱が入らないようにしましょう。皮がめくれてきたり、しわが寄ってきたりすれば充分です。
02.野菜たっぷりガーリックシュリンプ
1人あたり約281kcal
材料(4人分)

- えび 16尾
(ブラックタイガーなど・殻つき) - とうもろこし 1本
- オクラ 6本
- ブロッコリー 1/2株
- 赤パプリカ 1/4個
- 酒 大さじ2
- 塩 適宜
- こしょう 適宜
- パセリのみじん切り 1~2本分
-
<ガーリックオイル>
- オリーブオイル 大さじ3
- 塩 小さじ1/3
- 粗びき黒こしょう 少々
- にんにくのみじん切り 2かけ分
作り方
- 1.えびは殻ごと背中を包丁で半割りにして背わたを取り、酒大さじ2、塩少々を混ぜたボウルに入れる。水でさっと洗い、水気をよく拭き取って塩、こしょう、それぞれを少々ふっておく。
- 2.とうもろこしは皮をむいて幅2~3cmの輪切りにし、オクラは塩を少々ふり、板の上で板ずりをして斜め半分に切る。ブロッコリーは小房に分け、パプリカは大きめの乱切りにする。
- 3.厚手のポリ袋に<ガーリックオイル>の材料を入れて混ぜ、えびと2を入れてよく和える。
- 4.大きいフライパンで3のえびを殻ごと香ばしく焼きつける。
- 5.残りの3の材料をすべて加え、全体が香ばしく焼き色がつくまで焼き、器に盛ってパセリを散らす。
POINT

ガーリックオイルと材料をポリ袋に入れて和えることで、味が全体的によくなじみます。洗い物も減ってさらによし‼

えびは殻つきのまま調理することで香りがしっかりとオイルに移り、香ばしく仕上がります。背わたも殻ごと開いて取りましょう。

教えてくれたのは
はやみずときこさん
鹿児島市小川町に佇む赤い外壁のフードアトリエ「Chipie saloon of foodies」主宰。東京での雑誌アートディレクターを経て、さまざまな企業や広告媒体のフードスタイリングを手掛ける。アトリエでは、料理教室や器の展示会などのイベントを開催。
きれいのひとくちコラム
爽やかで軽い味わいの「トマトの冷たいパスタ」は夏にぴったりの料理ですね。トマトにはリコピンやビタミンC、食物繊維、ナトリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。リコピンは抗酸化作用があり、ビタミンCは免疫力を高め、鉄分の吸収を促進する効果があります。冷たいパスタには欠かせないオリーブオイルの主な成分は、n-9系脂肪酸であるオレイン酸で、体内の悪玉コレステロール値を下げる働きがあり、アルツハイマー患者さんの脳に蓄積したアミロイドβ(ベータ)を減らす効果もあります。健康的な食事で認知症予防にいいといわれる「地中海食」の中でも欠かせない油です。単品では脂質が多くたんぱく質が少ないメニューになりますので、「野菜たっぷりガーリックシュリンプ」と合わせてバランスのよい食事に。
京都女子大学 家政学部 食物栄養学科 教授
井戸 由美子先生